自民党・議員の事

「自民党に入るのが現実的では」

「自民党から議員になり、(いわゆる)保守議員を増やす事で日本を護ってほしい」

自民党に入り議員となり、中から自民党を変える。

多く聞かれる意見であり、実際に頂いた要望でもあります。

確かに現時点、まともな政権担当能力を有するのは自民党のみ。それは事実です。

ならば自民党に入り議員となり中から変えるというのが現実的で近道の様にも思えます。

自民党から議員にならない、その理由を詳細に述べると長くなりすぎますので、ここではLGBT法を例に簡略に述べたいと思います。

LGBT法は「保守政党」自民党が左派政党系の団体とつるんで成立させたものです。

これに対する保守層からの批判への自民党重鎮議員の回答はこのようなものでした。

「綱領に保守が入ったのは2010年からだから自民党は保守政党ではない」

自民党は元来、革新(左派)に対する保守を党是としてきましたし、少なくとも現在、綱領に保守政党と謳われています。

党是も綱領も無視していいというのですからLGBT法に限らず何でもありになります。同性婚、夫婦別姓、外国人参政権、いわゆる女系天皇。

また、このことは、結局2010年の綱領改正は保守層を釣って与党に返り咲くために行っただけ、保守層を欺いたということでもあります (2010年時、自民党は野党)。

そしてLGBT法成立過程における党内民主主義の否定(全会一致に寄らない部会長一任)。

党是も綱領も無視するご都合主義。支持層すら平然と欺く不誠実。党内民主主義の否定。

初めに結論ありきで都合の悪い意見は無視では、いくら自民党内で保守議員が頑張ろうが増えようが自ずと限界があるのではないでしょうか。

 

自民党支持者の事

それでも自民党支持者にこれを正していくという姿勢があるなら、まだ希望はあります。

ですが、LGBT法で自民党を批判し、また自民党から離れた保守層に対して自民党支持者が投げつけたものは、自称保守、限界保守といった罵倒や侮辱でした。

自民党が下野し多くの組織団体が離れた中、損得抜きで自民党を支えた保守層。

それに対し偽物、紛い物、頭がおかしい、気違い呼ばわり。

政党は往々にして外部や反対勢力からの批判よりも、支持者からの批判や突き上げにより影響されます。良きにせよ悪しきにせよ。

これが「確かに自民党はおかしな部分、悪い部分は多々ある。悪い部分は我々支持者が尻を蹴飛ばしてでも正していく」

こうとでも言うなら、まだ希望は持てます。ですが、実際の自民党支持者の言動は先の通り。

要は利権分配に邪魔だという事でしょう。

仮に自民党で保守議員として頑張り、保守議員を増やしたところで、利権に触る都合の悪い意見は党からは無視される。

支持者からは後押しどころか偽物の保守と石を投げつけられる。

 

自民党にとって左派との利権共同体制維持が至上命題であり、自民党内での保守議員の活動は、その利権共同体制に触らない限りで許容される。

 

自民党に入ってどうにかなるでしょうか。

それならば自民党に代わる政党を1から作る。

それが遠回りな近道だと私は考えています。